朝8時にスタンフォードを出て、R15を南に約20分、Purchase collegeのホールAに到着。 駐車場で時間を潰しがてら、東京にメール。 9時に搬入口裏からホールに入って、さて、ピアノの調整に入る。
あの酷い状態から、2日で何とかここまで仕上がって良かった。 スタッフもいない、工具もない、あるのは根性だけ(笑) これがホールのピアノだったら、言い訳もできるけどね・・・なんて、ひとりごとを言いながら、やり残した調整に入る。 楽器は、狙いどおり箱が良く鳴り、リッチで音も延びる。 最終的な整音はコンサートホールでやるのがベストだから、今日はちょっと力(リキ)が入ってます(笑) 心配していた鍵盤の重さも快適で一安心。
アメリカで最近有名になってきた「コッチレコード」のスタッフが続々入ってきて御挨拶。 調律しながら見ていると、マイクを立てる立てる、あっという間に10本近くが乱立。 日本のように、少ないマイクをあっちこっち動かし、良いポイントを探すのではなく、このホールは慣れているようで、決めたポイントに全てマイクを立て、それらを切り換えて良いバランスのマイクだけをミックスしているようだ。 マイクそのものは決して1ミリも動かさない。 実にアメリカ的というか、金がかかっているというか、こんな方法もあるのかと、また勉強になった。
11時前にアーティスト到着。 1年ぶりに会うアンは、相変わらずボーイッシュでCOOL(笑) 懐かしがってるのもつかの間、サウンドチェックだ。 今日の録音曲はシューベルト。 客席で聴いていると、やたらとピアノの音が前に来る。 完全にヴァイオリンが負けている。典型的な遠鳴りする楽器だ! 私は、内心やったね!と思いながら、さてあとは押さえるのは簡単だから、(実はそうでもなかったけど)どんどん落とした。
しかし困った事に、この楽器、いくらおとなしくさせてもホールの隅々までピアニシモが飛んでくる。 エンジニア達が毛布やスポンジを持ってきて、ピアノの下や後ろに敷始めた。 私は更に整音をやり直して、ようやくちょうど良いポイントが見つかった。 コロコロと鳴る次高音が心地よい。直ぐに本番開始。 録音は5時までだったけど、4時には終了。 なかなか良い録音で、明日からも楽しみだ。 しかし、ぐっさんはピアニシモのコントロールがうまいねぇ! モニター室でディレクターやエンジニアも感心してた。
さて、私はR15をひた走り、5時にはスタンフォードに帰宅。安心して速攻で寝た(笑)
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